8/18
「好みでない絵を見るのも勉強のうちなのよ」と
横浜そごう美術館ビュフェ展のタダ券を先生から頂いた.
ビュフェは以前に新日曜美術館で取り上げられていて
(好みじゃあ無いなあ)と思ってはいたけど
タダなら見に行くのだった.
年表を見ると
二十代の初め頃 同じ美術学校で学んでいた人と結婚するが
二年ほどで離婚したようだ
三十歳ぐらいに同い年の後に夫人となるアナベルと出会う.
一目惚れだったようです.
初期は腺病質で何もかもが細い.
閉塞感があって暗い.
世の中がそういった時代でもあるし
ブュフェの父親は彼を顧みない人だったんだっけ.
人物画のほとんどは自画像だといってもいい.
(どうして こんなに自分ばっか描くんだろう)
自分自身を深く見つめていたのだろうか.
パーキンソン氏病と転倒による右手首骨折で自らの命を断つ.
10年前の事だ.
歳と共に黒い線は力強く濃くなっていく.
風景画はなかなか良かったよ.
アナベル夫人の年表も有った.
両親とも自殺している.
当時の知識層と知り合いだったようだ.
この名前も書いてあった気がするんだけどー…
ロジェ・バディム
あのロジェ・バディムかなあ.んー書いてあったと思うの.
『貴族趣味と悪魔的なものの雑居した、ひんやりとした冷たさをもった男』
と 森 瑤子の著作に書いてある
当時の映画に興味がある人なら
一度はその名を聞いた事があるだろう.
往年の女優達と関わりのあるロジェ・バディムという映画監督は
B・B(ブリジット・バルドー)とも結婚してたんだよね.
制作している所を撮った映像が流されていて
頭にナイフを突き刺した牛の頭(豚の頭かも)をキャンバスに描いていた.
肖像写真は結構 穏やかそうなんだけどねえ.
しかし どうしても
(あたしはこういうのは描かないなあ)と思うのは
どうでもいいなあ.
対局対極にある というか反対色というか.価値観がかけ離れ過ぎている
というかー.
同系色や補助色しか受け入れられないのは
どうにもこうにも致し方ない.
PR