─ふぁいあ ぶらっく【キリンビバレッジ株式会社】─

母は今の絵画教室をやめる事にして
あたしが来月から通う事にした教室にも行かない　と電話があった.

それはそれでいいんだけどね.
近頃　足取りもシッカリしてきたし

約三年程前　絵画教室に通い始めた頃は杖とかついてた位に
”弱っていた”よ.


母に言わせると　あたしはワカランチンで
あたしに言わせると母はトンチンカンだ.
価値観だって興味対象だって描く絵も親子だけどまるで違う.

「親に向かって何をいってんだ」　と思われるかもしれないけど
例えるなら
野生動物が怪我をして弱っていたのを
保護して治療していたのが　この三年間で
元気になった途端　走り出して野に帰った感じだと想像してください.


元気なら　とても前向きな人なんだ.
負けず嫌いだしサバサバしていて　それでいて情が深い.
笑いながら「なに細かいこと言ってんの？」と言う　いわゆる女傑ぅ？

つまり　母は姉御肌で食事に行っても支払う時すぐ「わたしがお金出す」と言う人で
ちょっと見ればどんなに繕っていても鼻っ柱が強いというのが分かるんで
そういう人が『従順』という点で（ああ　弱っている）と
気づきます.



今の絵画教室に通い続けるか　他を探すか　もう判断してもいいんじゃあないかな？と思っていたけど

あたしは今の所にも　しばらくは通おうと思うの.
馴染んできたし　まだ得るものがありそうだし.